2016.08.18
股関節手術後は知っているようで知らない(高松市指定通所介護事業者連絡協議会研修会 座学) 夕凪 倶楽部
ご覧になられている皆様、こんにちは
高松市にあります、介護予防 通所介護施設の夕凪 倶楽部です
数ある中から夕凪 倶楽部のブログをご覧下さり、ありがとうございます
ご覧になられている皆様の中で
股関節の手術を受けている方
ご家族が 股関節の手術を受けられている方
いらっしゃいますか?
人工股関節置換術や人工骨頭置換術を受けられている方
日常には、とってはいけない姿勢が潜んでいます
とってはいけない姿勢→禁忌肢位
と呼ばれますが、この姿勢をとると
脱臼してしまう可能性があります
どんな姿勢なのか しっかり知って
脱臼を予防しましょう
股関節の後ろ側から手術された方の禁忌肢位
→手術した股関節を 屈曲+内転+内旋 させると脱臼しやすいです
簡単に言うと
股関節を曲げて内側にねじった姿勢
つまり 右の股関節を手術された方は
こういう姿勢です
※左の方は逆で想像して下さい
じゃあ 具体的に
どんな時に この姿勢になりやすいか
右の股関節を手術されたことを想定して
見て行きましょう
1.洋式トイレでの立ち/座り
洋式トイレでの立ち/座りで膝が内側に入ると危険ですね
2.ベッドへ寝ころぶ時
手術している側から、寝ころぶと危ないです
3.靴をはく時の踵を入れる場面
いつも気にかけず、無意識でしてしまう一場面です
4.靴下をはく時
膝を内側にねじ込んでしまうと危険です
膝を外側に開いて はく様にすれば安全です
5.落ちた物を拾う時
この姿勢で脱臼してしまうと、転倒も重なって大けがをしてしまいます
6.横座り、とんび座り
手術前から正座の生活をされている方に多い、姿勢です
7.台を使って、高い所の物を取る
この場面でも脱臼してしまうと、転倒して大けがに つながります
逆の足を持ちあげましょう
8.歩いている途中の急な振り返り
何ともない姿勢ですが、呼ばれて振り返っただけで脱臼する事もあります
次は股関節の前側から手術された方の禁忌肢位
→手術した股関節を 伸展+内転+外旋 させると脱臼しやすいです
簡単に言うと
股関節を後ろに伸ばしてつま先を外に向けた姿勢です
日常生活では、あまり とる事のない姿勢ですが
車へ乗る時に、なる可能性があります
右股関節を手術した場合は
お尻から乗らずに、左足から乗ってしまうと
この姿勢になりやすいです
どうでしょうか?
日常生活には意外と禁忌肢位が潜んでいますね
これまで紹介した場面以外にも
お風呂でシャワーチェアに座る時、浴槽をまたぐ時など
色々と考えられます
前側から手術した時よりも脱臼しやすい、後ろからの手術の場合
股関節を曲げて膝を内側に入れる姿勢
に注意して、動作すれば予防できると思います
しっかり知って、脱臼予防をしましょう
夕凪 倶楽部では 随時見学を受け付けています
ご希望の方は TEL087-866-7522 まで ご連絡ください