2019.06.30
令和元年6月 夕凪グループ勉強会
令和元年6月 夕凪グループ勉強会
令和元年6月21日(金)
香川県歯科衛生士会会長 木戸 みどり氏
~口腔衛生について いつまでも続く健康と歯の力~
夕凪グループ勉強会にて講師を務めて頂いた、香川県歯科衛生士会会長の木戸みどり氏よりこの言葉を聞きました。この言葉を聞いただけでも歯の大切さが感じられる方もいると思います。今回聞いた講義の中でいくつか興味深い言葉を紹介します。
1・歯=墓石?
歯はどれくらい固いと思いますか?なんと墓石と同じくらい固いそうです。考えてみれば食べ物を噛み砕いたり歯を食い縛ったり、柔らかくてはダメだとは分かりますが、まさか墓石ほどの硬さとは思いませんでした。
2・最期まで
人間は死の直前まである運動が続いているそうです。それは・・・舌の運動、肛門の運動ということでした。
3・「8020運動」
8020運動とは、「80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう」という運動です。
生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように、という願いを込めてこの運動は始まったそうです。
4・70歳以上で・・・
虫歯などで歯科を受診された事があると思いますが、大勢の方が本当に歯科に行っていると思いますか?実は歯科受診率は年齢に大きく関係があるそうです。15歳~19歳頃から徐々に上昇し、70歳~74歳をピークに急激に減少していきます。理由は億劫になり行かなくなる、交通手段が限られて行けなくなる、などが考えられています。しかし、この時期こそ歯としっかりと関わっていかなければならないそうです。
5・正しく歯を磨くために
- 強く磨いてしまう方は、歯ブラシに鈴を付けて、音を鳴らさないように磨いてみましょう。
- 上肢の可動域に制限があったりして歯ブラシが口腔内にしっかりと届かない方は、歯ブラシの柄の部分に割りばしなどを付けて、長くすることで届かせてみて下さい。
歯は、たった1本失われても、正常な働きができません。例えば、大臼歯(奥歯)が1本なくなっただけで、ものをかみくだく能率は約40%も低下するといわれています。このため、消化器官に負担がかかり、栄養の吸収が悪くなるという悪循環が生まれます。
また、上の前歯が抜けるとサ行、奥歯が抜けるとハ行、ラ行が発音しにくくなって、言葉が不明瞭になったり、顔の輪郭が変わって、表情が老けて見えたりします。
今回の研修で学んだことをしっかりと頭に入れ、夕凪グループを利用される利用者様が、歯(口腔内)の健康や清潔を保持できるようサービスを実施していきたいと思います。