2021.03.31
令和3年3月 夕凪グループ勉強会
令和3年夕凪グループ勉強会
〜ステップ夕凪、ボーン夕凪〜
2021年3月19日
1.「機能維持を目的とした活動機会の提供と参加機会の獲得」
ステップ夕凪 野中 信博
脳卒中で入院加療後、活動意欲低下が見られるA氏へサービス提供を行なった事例を報告。
A氏は80歳代女性で要介護5である。ADLはほぼ全介助で失語があり発話困難であるが、言語理解は比較的良好であり、身振りや唇の動きを見ることで意思疎通は可能。座位保持は5分以上可能。立位保持は1分程で疲労を訴えられるなど易疲労性であり、全体的に活動量が低下していた。
機能訓練において「機能維持の為の活動機会増加」を目標とし、事業所全体で活動機会の漸次増加を目的とした対応を実施。動作として過介助となっているトイレ動作と食事動作に焦点をあて、趣味である音楽を利用することになった。機能訓練の時間だけでなくカルチャー教室での音楽教室への参加を促すなど施設内での生活で活動機会を増加させていくことで身体機能を維持することに繋がった。
今後は利用者様自身の自宅での生活にも焦点を当て、身体機能の維持だけでなく「介助負担の軽減」を目指していくかが課題となってくると考える。
2.「事例発表K氏〜他者との関わり」
ボーン夕凪 多田 康人
他者との人間関係の構築を目標とした利用者K氏との関わりを報告。
現在に至るまで週3回の半日利用を提供した。提供内容として機能訓練・物理療法や入浴介助、自宅内での体操指導を行なった。倦怠感や体調不良の訴えがあり、入浴の拒否や利用を休まれること・自宅内での転倒もたまにあるが、継続して利用できている。利用が継続して行えていくにつれ、スタッフや他の利用者様とのコミュニケーションも増えてきており、楽しんで利用できるようになってきた。
今回のことからスタッフは利用者様同士の繋がりをサポートしていくことの重要性を改めて感じることができた。その為には、日頃のサービス提供などから利用者様との信頼関係の構築や適度な距離感を育む必要があるので、今後も継続してより質の高いサービスを提供できるように励んでいきたい。