デイサービス 夕凪からの
お知らせ

2024.10.18
令和6年10月 夕凪グループ勉強会

令和6年10月 夕凪グループ勉強会
「事例検討」

令和6年10月18日(金)
勉強会委員会

今回の勉強会では、夕凪グループ内の各事業所にて御利用者様の様々な事例を持ち寄り、事例検討会を行った。

 

【事例1】

①基本情報

  • 年齢【70歳代】 ・性別【男性】 ・要介護度【要介護4】

 

②心身機能等の特記事項

  • 脳梗塞後遺症左片麻痺。車椅子低床タイプを常に使用しているが自走は難しい。車椅子座位は仙骨座りで円背があり、麻痺側に傾いている。麻痺側上下肢共に随意性は低く、動かそうとすると筋緊張を感じる程度。起居動作、座位保持は麻痺側からの介助が必要。立ち上がりは手すりと麻痺側からの介助が必要で協力動作はあるがほぼ全介助。立位保持も同様。

 

③生活上の課題、対応が困難な事柄等

  • 立ち上がり、立位保持の介助量が増えている。トイレ内で手すりを使用しても立ち上がれず、2名介助が必要な時もある。

 

事例1に関して、④課題達成や対応が困難となっている要因、⑤課題達成に向けた解決案について職員間で検討を行い、以下のような意見が出た。

 

④課題達成や対応が困難となっている要因

  • 下肢筋力の低下
  • 使用している車椅子が低床タイプであり、やや立ち上がりがしにくいのではないか
  • 本人様の能力はあるが、依存心が強く残存能力を十分に活用できていないのではないか
  • 利用しているデイサービスのトイレが狭い為、介助がしにくい

 

⑤課題達成に向けた解決案

  • 身体機能の維持・向上を図る為の機能訓練の継続
  • 自宅では本人様がどの様に動かれているのか、御家族がどのような対応をされているのか等を確認し、事業所内で情報共有する事により、適切なアプローチ、解決策の検討などを行っていけるのではないか

 

【事例2】

①基本情報

  • 年齢【90歳代】
  • 性別【男性】
  • 要介護度 【要介護4】

 

②心身機能等の特記事項

  • 現病歴は認知症、脳梗塞後遺症左麻痺、高次脳機能障害、上下肢に痙縮あり。車椅子にて介助移動する。介護依存やこだわりが強い。不穏になりやすく、易怒性あり。一度興奮するとなかなか気が収まらない。頓服薬としてリスペリドン持参。抗凝固薬服薬しており、内出血・表皮剥離のリスクが高い。

 

③生活上の課題、対応が困難な事柄等

  • 不穏になりやすく、スタッフへの暴言暴力がみられ、気に食わないと感じると他利用者様にも威圧するように暴言を吐く。スタッフや気になった他利用者様が近くの席に座っていないと、不穏傾向となり近くに座るように大声で繰り返し呼ぶ。スタッフが一人つくだけで落ち着いている時もあれば、2~3人近くに居ないと気が済まない時もある。特に入浴時に不穏になりやすく、入浴時に暴れて内出血や表皮剥離のリスクが高い。

 

事例2に関して、④課題達成や対応が困難となっている要因、⑤課題達成に向けた解決案について職員間で検討を行い、以下のような意見が出た。

 

④課題達成や対応が困難となっている要因

  • 認知症によって意思の疎通が困難
  • 不穏になりやすく易怒性がある
  • 精神的に不安定である

 

⑤課題達成に向けた解決案

  • 薬物療法(処方薬の調整)
  • 一度興奮して気が収まらなくなったらそのまま怒り続けていただき、落ち着くまで待つ
  • 自宅の愛用品や御家族の写真等を御家族にお借りして、自宅の環境に近づける

 

【まとめ】
今回の事例検討を通して、利用者一人一人の状態に合わせた対応を行う為には、様々な角度からのアプローチが必要で、そのためにはスタッフ間での意見交換や情報共有等が大切であると感じました。より適切な対応は何かを探っていく為に、サービス利用時の状態、様子だけではなく、自宅や施設で生活している時の状態や様子も確認し、利用者様の全体像を把握することによって、解決案を導き出す事につながっていくのではないかと思いました。今後も利用者様や御家族が安心して利用できる質の良いサービスを提供できるように、職員間で連携をとりながら介護技術や知識の向上に努めていきます。