2019.01.28
平成31年1月職員勉強会
平成31年1月 夕凪グループ勉強会
~デイサービス 夕凪、ステップ 夕凪、アジア 夕凪、夕凪倶楽部の症例発表~
1)ADL維持等加算算定要件の考え方とデイサービス夕凪の結果報告
デイサービス夕凪 黒川多司馬
平成30年度介護報酬改定で新設されたADL維持等加算における、現在まで夕凪グループ全体で行った評価結果(平成30年1月~12月)、その現状や問題点、ADL評価の重要性について発表。指標であるBI(Barthel Index)をもとに評価し、機能訓練指導員による機能訓練内での動作、及び看護師・介護福祉士による入浴時における動作確認による介助状況で判断を行い、デイサービス夕凪が算定要件をクリアしていることが分かった。評価する上で、他職種間での情報共有することで、施設一体となって取り組むことの重要性を感じた。
2)脳血管障害左方麻痺による運動機能障害を呈した症例へのアプローチ
ステップ夕凪 古澤大樹
昨年4月から機能訓練に当たったA氏へのアプローチを、表在感覚、疼痛評価、動作観察、歩行観察など、多角的に捉えた内容を発表。その上で、A氏の日常生活動作の阻害因子としては、関節可動域制限よりも麻痺残存や感覚低下、筋力や半側空間無視の方が問題点であることが分かった。今後も二人暮らしをしている娘への介護負担が軽減するためにも、1つずつ解決していくことが望まれる。
3)安心できる居場所づくり
アジア夕凪 米澤沙智
昨年5月から利用開始されたアルツハイマー型認知症S氏の症例における発表。利用開始当初は慣れないデイへの不安から、本人様にとってアジア夕凪が「落ち着かない場所」だったと考えられる。しかし、利用回数が増えるに連れ、「この曲を歌いたい」と積極的な声が聞かれるようになった。昔は歌うことが好きで合唱部に入っていたり、婦人会のコーラス部に入っていた経験から、その人本来の好みである歌う楽しみを感じることができ、アジア夕凪が「落ち着ける居場所」へ変わったと考えられる。
4)変形性膝関節症とパーキンソン病(PD)を併発した事例への関わり
夕凪倶楽部 山崎啓示
昨年4月から利用開始となったM氏への関わりを通した発表。利用開始後、PDの診断を受け、ショックを受けていた。少しでも緩和するよう、拘縮した下腿三頭筋、前脛骨筋、足底筋をメインにストレッチ等を行い、10月以降はサポーターを着用した。するとバランスを取りやすくなり、バランス感覚が向上して歩きやすくなったと喜ばれた。また、PDによる仮面様顔貌の症状に対してはマッサージ等を施し、むくみもとれ、月に一度会う友人と談笑することで社会性も維持できるようになった。