2019.03.26
平成31年3月職員勉強会
平成31年3月 夕凪グループ勉強会
~ナース 夕凪、夕凪 Japan、プチ 夕凪~
1)「自分が倒れるまで自宅で看たい」という夫を支える看護
ナース夕凪 常政祐子、立石珠実、藤田弓子
昨年4月から訪問看護利用再開となった妻(入浴・整容・清潔保持)を在宅で支えるT氏にフォーカスを当て妻への関わり方や心情、家庭環境の変化を発表。認知症を患う家族を自宅で介護することは困難であるなか、妻への身体ケア・生活指導だけでなく、夫T氏への指導、フォロー、医療機関との連携、社会資源の活用の重要性が分かり「一緒に支える」という頼もしさ、重要性を感じた。
2)自分らしい生活をしたい
夕凪Japan 福家加奈子
体調悪化に伴い、要支援2から要介護3へと介護度が高くなったO氏の居宅支援について発表。
病状悪化に伴い転倒が増加し、医療管理も必要であるO氏。在宅生活が困難になるなか、本人・家族の思いを伺い、のちに施設での生活を開始した。施設にて生活することでO氏の心身が安定し、家族との関係性もよくなり、面会や外出に連れ出す様子が分かった。居宅サービスの調整だけでなく本人・家族の思いを伺い、関係性の構築や本人様らしい生活とは何か?を考える時間となった。
3)残存機能を活かし、その人らしく生活する関わり
プチ夕凪 佐々木順子
アルツハイマー型認知症を患うM氏は短期記憶障害があり、同じ質問の繰り返しや、おこなっていたことが分からなくなる事がある。また昼頃から他者への否定的な発言が聞かれるため、趣味であった編み物をしていただく事を計画し発表。9月から12月の4ヶ月で計画し他者への否定的な発言がある昼食後に実施。初期は毎回編んでいたことを忘れていたが5分~10分、1時間へ徐々に作業時間が拡大。完成に近づくにつれ満足そうな表情を見ることができ、他者への否定的な発言は聞かれなくなった。12月末に完成し、孫にプレゼントすることができた。できなくなる不安や苛立ちは計り知れず他人に置き換えた批判だったのではないかとの考察があった。できること(残存機能)を活かした訓練を提供することは満足度を満たし、心身の安定に繋がると感じた。