認知症の症状のひとつとして、意欲の低下が挙げられます。

日々の生活の中で意欲がなくなったり、身の回りのことへの関心が薄れたりします。

 

アジア夕凪ご利用の認知症の男性利用者さま。

フランク永井さんの曲が大好きでいつも選曲されています。

 

とある日、他の利用者さまが、フランク永井さんの曲を歌うと、

その利用者様は「この歌は、わしが好きな曲や」「あの人上手に歌うな～、わしも負けとれんな」と、とても興味を示されていました。

 

その後、何を歌いますか？スタッフが聞くと、

「もちろんフランク永井の曲や！」と十八番を選曲。

 

驚いたのは、普段、スタッフの声掛けにより椅子から立ち上がり歌っている利用者さまが

自ら立ち上がり、ステージに行き歌われたのです。

良い意味で対抗意識が生まれ、意欲が掻き立てられたのではないのでしょうか。

 

ただやみくもに意欲の低下を防ごうと活気づけようとしても解決にはなりません。

このように自然に感じることができる事が一番の意欲の向上だと思います。

 

これをきかっけにこの利用者様さまは、スタッフが声かけする前に

自ら立って歌うようになりました（＾＾）

 

 

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