皆さんこんにちは、アジア夕凪スタッフの丸山です

今日は言語聴覚士であるわたしの専門分野のお話をしたいと思います。

 

時々、「失語症の人って歌が歌えるの❔」

という質問を頂くことがあります。

 

まず、失語症とは…

脳梗塞、脳内出血などの脳血管障害などにより大脳の言語を司る部分が損傷されたことによる言葉の障害です。

「聴く」「話す」」「読む」「書く」といった言葉の働き全てに何らかの影響が出ます。

先に答えを言いますが、

失語症の方も歌は歌えるんです❕

 

普段の会話ではなかなか言葉が出てこず「えっとえっと…」と言葉が詰まったり、

出てきた言葉が誤っていたりするにも関わらず、歌は上手に歌えるんです

 

それでは、なぜ歌えるのか❔

失語症は主に脳の左半球の言語野という場所が病巣で発症します。

左側の脳は言語の機能を担っているのです。

一方、歌は音楽やメロディーに合わせて歌います。

これは実は、主に言語とは反対側の右側の脳が司る能力なのです。

そのため、歌詞カードを読んで発話することは難しくても、知っている歌をリズムに合わせて歌えば右脳と左脳が連携して機能するため、

よりスムーズに「言葉」が出てくるのです。

 

実際にアジア夕凪にも複数人の失語症の方がいらっしゃいますが、普段お話するよりも歌を歌うと言葉がスラスラ出てくるのです。

毎月新しい曲を覚えて歌えており、スタッフも脱帽です（歌いなれた歌よりも新しい曲も覚えて歌うのは格段に難しい！）

 

そして、失語症の方が歌を歌うことは言語訓練にも有効とされています。

先に述べたように、歌を歌う事で左右の脳が連携する→左側の脳を刺激しているということです。

 

歌を歌うことで得られる効果は沢山ありますが、失語症にも効果があるんです。

もし、失語症の方で歌を歌いたいけれど自信がない、歌を通して楽しく言語訓練がしたい、という方がいらっしゃったら是非見学に来てみてください

 

随時見学を受け付けております。

ご希望の方は

アジア夕凪　087-866-7701

佐古まで

よろしくお願い致します！

 

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