2019.04.18
せん妄
ご利用者の奥様が「主人の認知症が歳をとるごとに良くなっています」とお話してくださいました。
4年前に奥様が入院中に様子がおかしくなり認知症の症状が出たとのことです。
奥様が退院してからは症状が落ち着いたが、念のために毎年受診し、認知症の検査を行っているとのことでした。
お話を伺っていると、詳細はわかりませんが、もしかすると『せん妄』の症状だったのではないかと考えられます。
せん妄とは、病気や薬の影響、環境の変化などによって意識障害が起こり、混乱した状態のこと。時間や場所がわからなくなったり、幻覚を見たり、興奮するといった精神症状が出ます。
認知症の症状とよく似ていますね。
対応方法は認知症と同じです。
●無理に制止や反論をしない
●穏やかに声をかけ不安感を与えない
●医師に相談する
一番つらいのは本人様だということを忘れず対応したいですね。
認知症とせん妄の特徴の違い
認知症
- 発症時期があいまい
- 急激な症状の変化はない
- 症状は持続的(元に戻らない)
- 1日のうちで症状の変動はおだやか
- 意識はハッキリしていることが多い
せん妄
- 発症時期が特定できる
- 症状の変化が急激
- 症状は一過性(元に戻る)
- 1日のうちで症状が変わりやすい
- 意識障害がみられる