令和5年9月 夕凪グループ勉強会

令和5年9月夕凪グループ勉強会
「こころの健康について」

 

令和5年9月15日 (金)
講師:高松市健康づくり推進課
酒井 まどか 先生

令和5年9月の勉強会では、健康問題による自殺者の推移やストレス・アルコールとの付き合い方に関して学んだ。

【全国における自殺者数の推移】
平成10年に急増し、3 万人前後の高い水準で推移していたが、平成22年以降は、3万人を下回り、以降減少している。令和元年は1万9425人、令和2年は2万243人、令和3年は2万291人である。

【高松市における自殺者数の推移】
平成23年をピークに減少傾向にあり平成29年、30年で、ピーク時の約半分になっていますが、令和元年からはやや増加傾向にある。男女比では、男性の方が多い傾向が続いている。

年齢別:男性は30歳代から60歳代の働き盛り。女性は40歳代の年代が多くなっている。

原因・動機:男女ともに「健康問題」が最も多い。
詳しくみると「病気の悩み・影響 うつ病 」が多く、次に「身体の悩み(身体の病気)」となっている。

【うつ病】
身体の不調:不眠 食欲不振 頭痛 腰痛
心の不調:抑うつ 自責感 やる気低下 絶望感

【周りの人が気づける、メンタル不調のサイン】
・普段と行動が違う
・しんどそうに見える
・仕事のパフォーマンスが低下している
・病欠が増える など

【周りの人が出来ること】
・普段の会話から探る
→自由に解答できる質問が良い
プライバシーの保たれた環境で聞く
その人の味方であり、いつでも相談してよいことを伝える

【休職が始まったら】
・雇用を維持することや経済的不安に対応することを伝える
・何かできることはないか尋ねる など

禁忌
・個人情報や治療情報開示するように圧力をかける
・復帰の日程を明示するように圧力をかける

【セルフケアを考える】
①サポート力を増やすサポート力を増やす
②生活習慣を見直す生活習慣を見直す
③ものの捉え方を見直すものの捉え方を見直す

【マイナス思考に偏りがちな考え方のくせのパターン】
・思い込み:根拠が不十分でも自分の考えは絶対正しいと思ってしまう
・極端な一般化:些細な事実を根拠に、「いつもそうだ」「絶対にそうならない」と極端に一般化して決めつける考え方
・深読み:相手の気持ちを勝手に推測して、そうに違いないと決めつける
・白黒思考:どっちでもないことに耐えられず、なんでも「良いか悪いか」「ゼロか100か」 と極端な考えをしてしまう
・べき思考:「こうすべきだった」「こうすべきでなかった」と過去のことを後悔し悩んでしまう

【アルコールと睡眠】
・アルコールは寝つくまでの時間を短縮…寝つきがいい
・就床11時間前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半部分を障害する…夜中に目覚めてその後なかなか眠れない
・寝つきを良くする作用も数日単位で耐性が生じる
・悪夢、中途覚醒の増加、起床時の回復欠如も出現

【所感】
今回学んだうつ病に関しては老若男女問わず、誰しもが起こりうるものなので、利用者様、職員間で日頃からしっかりコミュニケーションを図り、相手の小さな変化に気づけられるよう努めます。
また、ストレス解消としてのアルコール飲酒も飲みすぎには注意し、適切量を守りながら摂取しようと思います。

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