令和6年3月 夕凪グループ勉強会

令和6年3月夕凪グループ勉強会
「認知症の行動・心理症状医療とケアのクロストーク」

 

令和6年3月15日(金)
講師:いわき病院認知症疾患医療センター所属
センター長 中村 光夫 先生

 

認知症の症状には中核症状と周辺症状がある
中核症状・記憶障害 ・失語 ・失行 ・失認 ・実行機能障害 ・病識欠如・人格変化
周辺症状・精神症状 ・行動障害 ・BPSD

行動・心理症状に関与する要因には
・心理的要因 ・身体的要因 ・環境的要因 ・薬剤の副作用がある
「行動・心理症状は認知症の進行により必ず生じるものではなく、(中略)まずは
早期診断とその後の本人主体の医療・介護等を通じて行動・心理症状の予防をするほか、
行動・心理症状が見られた場合にも的確なアセスメントを行った上で非薬物的介入を
対応の第一選択とするのが原則である」

認知症の人の心理
・不快感   思い出せそうなのに思い出せない
・不安感   体験全体の物忘れ、場所や人が分からない
・焦燥    思い通りに事が運ばない
・被害感   自分の物がなくなったり、自分の言い分を聞いてくれない
・怒り    身に覚えのないことを指摘されたり、責められる
・孤独感   会話に入っていけない
これらの心理があり行動・心理症状に繋がっていく
その予防の為には介護家族への介護教育、デイケア・デイサービスの利用、暴言・暴力を伴うような激しい妄想がある場合は薬物療法も考慮する。

徘徊・行方不明
徘徊・行方不明になる方が年々増加している現状の中(認知症等行方不明高齢者保護ネットワーク)というのがあるが登録者数が増えないという問題もある。
介護家族は「大事にしたくない」
警察・行政は個人情報の壁
地域は地域で支えあう見守り活動や民生委員、事業者の協力などがありメールでの出動要請は1年間で6件というのが現状らしい。

【まとめ】
夕凪グループには色々な職種が勤務しておりテーブルごとに症例ケースの解決策の
グループワークを行い発表しましたが色々な解決策があり自分では気が付かないような事があったりしました。
まずは早期診断・早期治療は大事ですがその方の不快感・不安感・焦燥・被害感・怒り
・孤独感に寄り添えるよう今日学んだことを生かしていきたいと思います。
認知症等行方不明高齢者保護ネットワークが今よりももっと活用できる日が来ることを
微力ながら協力していこうと思いました。

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