令和6年6月 夕凪グループ勉強会

令和6年6月 夕凪グループ勉強会

令和6年6月21日(金)
講師:香川県介護福祉士会 所属
田村 充 先生

~介護事業所における災害・感染症BCP策定後研修~

令和6年6月の勉強会では災害発生時・感染症発生時のBCP(事業継続計画)策定の目的・意義と職員がBCPを共有することも重要であり、利用者だけではなく、職員自身の安全にも繋がっていくことを学んだ。

【BCPとは】
災害や事故など有事の際に、法人や組織の重要な事業活動を継続するための計画である。
介護現場においては、利用者の生活と職員の安全を守り、サービスの提供を継続するために策定する。
BCPの目的は、災害や感染症などの有事の際に被害を最小限に抑え、早期の事業復旧を図ることにある。

【通所介護事業所の災害BCPについて】
災害時にも事業の継続、被害を最小限に抑え、利用者・職員の安全に適切な対応がとれるように作る。その為、いつ、どのようなときに、どんな場合でとあらゆるパターンを想定して策定した上で、職員がシミュレーションを行い、必要に応じて見直していき、柔軟な改善を行っていく事が大切である。
災害BCPの策定には、意思決定と役割を明確にして、災害の状況(地震や洪水、大雨等)に応じたチーム編成を行い、関係者間の連絡体制を確立させる必要があり、自事業所内だけではなく、地方自治体・医療機関・地域団体・消防・警察との連携、協力体制も重要である。
策定した災害BCPの概要を作り、職員や利用者、利用者の家族にも災害発生時の対応について理解を含めてもらうことでより、柔軟・迅速に対応可能である。

【通所介護事業所の感染症BCPについて】
災害BCPと異なり感染症BCPは事前の危機管理体制を作り、日頃の備えがより大切である。感染症発生のシナリオを作り、順序立ててシミュレーションを行い、最悪の想定もして策定する。
日頃より衛生管理・感染対策・職員の健康管理が大切である。

 

【まとめ】
あらゆる場面を考え、事前にバックアップ体制を構築していく事が、災害や感染症が発生したとしても事業所が機能出来るようになり、職員も含めて内容をしっかりと把握し、シミュレーションすることで的確な対応ができるようになると感じました。
BCPは作るだけではなく、職員全員がしっかりと理解し、状況に応じて改善していく事がなによりも大切であると学ぶことが出来ました。

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