令和6年7月 夕凪グループ勉強会
令和6年7月 夕凪グループ勉強会
救急救命・AED使用方法について
令和6年7月19日(金)
講師:ALSOK綜合警備保障株式会社
上野 章 先生
令和6年7月の勉強会では、ALSOK綜合警備保障株式会社の上野章先生をお招きし、AEDを使用した心肺蘇生法について実技を交えながら学んだ。
死亡原因の1位ガン、2位心疾患、3位老衰と言われている。心停止した場合の生存率は1分ごとに10%低下すると言われており、その為早急な対応が必要になる。
【AEDを使用した心肺蘇生法(CPR)の手順】
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周囲の確認をし倒れている人の反応、意識・呼吸の確認をする。
肩を軽く叩きながら「わかりますか?」などと徐々に大きな声で2~3回呼びかける。意識の確認時、迷った場合は119番通報し、通信指令員の指示に従う。
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大声で協力を求める
「誰か来てください!人が倒れています!」と大きな声で呼び集め、その後特定の人物を指しながら(日本人の性格上誰かでは遠慮して来てくれないことが多い為)、「あなたは119番通報してください。」「あなたはAEDを持って来てください。」と指示を出す。119番通報した人は救急車が到着した後救急隊の誘導も行うとスムーズに救助できる。
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呼吸の確認をする
胸または腹部が上下に動いているか10秒程度で確認する。この際横から見ると分かりやすい。呼吸をしていても死戦期呼吸(心肺停止直後に見られる呼吸のことで、あえぐように呼吸していたり下顎を動かして呼吸しているように見えるのが特徴)の場合もある為判断に迷う場合は胸骨圧迫を開始する。
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胸骨圧迫を行う
乳首と乳首の真ん中に拳を置き1分間に100~120回のリズムで5㎝程の深さで胸骨圧迫を行う。人工呼吸器は感染症対策の為、必ずしもしなくていいとの事。
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AEDが到着したら電源を入れる
音声メッセージが流れる為その案内に従う。
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電極パットを患者の胸に貼る
パットに描かれている位置に貼る。この際汗をかいている時は拭き取り、ネックレスなど金属の物は必ず外す。ペースメーカーがある場合はその埋め込み部を避けるようにする。
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電気ショックが必要か解析し必要であれば電気ショックを行う
機械が自動で心電図の解析を行い、電気ショックが必要であればボタンを押すよう指示が出る。電気ショックを行う場合、周囲に患者から離れるようにし、患者に誰も触れていないことを確認した後ボタンを押す。
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パットを貼ったまま直ちに胸骨圧迫を再開する
電気ショックを行った後、何らかの応答や目的のある仕草(嫌がるなどの体動)、あるいは救助隊が到着し引き継ぎ終えるまで胸骨圧迫を続ける。
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救急隊に情報を伝える
患者が倒れた時の状況、容態の変化、応急手当の内容、電気ショックの回数などの情報を引き継ぐ。
上記の内容を実演を踏まえて教えていただいた後、新入社員を中心に実技演習を行いました。
【まとめ】
介護事業に従事していることもあり各部署にAEDを設置しているが実際に使用する機会はほとんど無く、実際にAEDで対応したことのある社員もいなかった。実際にAEDでの対応が必要となる場面になったら、パニックにならず落ち着いて対応できるように今後も定期的に講習を受け実践できるようにしていきたい。