令和2年1月 夕凪グループ勉強会

令和2年1月夕凪グループ勉強会

~クッキング夕凪、夕凪JAPAN、プチ夕凪、夕凪倶楽部~

 

1.連携したケアにより服薬管理指導を行った事例

クッキング夕凪 岡 健太 

自宅から高齢者賃貸住宅へ入居し環境変化で服薬管理が困難になった認知症のあるA氏にケアマネージャー、ヘルパーと連携し服薬管理の自立に向けて指導を行った事例を発表。

服薬カレンダーを用意するがデイサービスが休みの日に薬の飲み忘れが目立ったため、服薬を夕食時から昼食時へ変更、デイサービスでの服薬とする。

A氏は身辺動作は自立しているため、徐々に自身での服薬管理ができるようになり新しい環境に慣れてきている。これからも小規模ならではのメリットを生かしてより良いサービスを提供していきたいと思う。

 

2.認知症利用者の家族が抱える介護の難しさ

夕凪JAPAN 黒川 大輔

アルツハイマー型認知症のH氏が認知症の進行により自宅から施設入所を検討した際に家族の抱える葛藤と

本人の関係について実施したケアマネジメントについての紹介。

認知症の進行が見られる中、現在利用のデイサービスから他のデイサービスを利されるも新しい環境に馴染めず、自宅からの徘徊など問題行動が見られる。妻は入居、入院はかわいそうという気持ちもあったが、長男、長女と話合い、入所されるも諸事情により施設からも退所となり自宅に帰られ老衰のため亡くなられる。認知症の方を自宅で介護することは家族の負担が非常に大きく、そのため専門職が連携を行いつつ本人、家族の意思を確認しながらケアマネジメントを行い、それぞれの思いに寄り添い支援できるようにしていきたいと思う。

 

3.K氏らしさを取り戻す認知症ケア

プチ夕凪 松岡 美加子

レビー小体認知症のK氏との関わりを通してその人らしさを考えたケアを実施した結果を報告。

意欲低下のため日中は傾眠傾向で食事、水分摂取にムラがあり体重減少がみられ、数か月入浴拒否をされている状態であった。そのため、好きな食品を提供したり、盛り付けを工夫して食事量を増やし、体重増加を図る。

また入浴に関わるスタッフ、声かけ、など工夫しながら入浴を実施して清潔保持を行い、レクリエーションやアクティビティを通して他者との交流を深めることができた。

認知症介護においてその人らしくとは何かを考え心身面からのアプローチの大切さを再認識することができた。

 

4.酸素療法開始となった事例を通して

夕凪倶楽部 藤本 幾美

もともと肺疾患のあるT氏は呼吸状態の悪化により在宅酸素療法が開始となり家族、スタッフでのサポートをさせて頂いた事例を報告。

本人は身の周りの管理はできるものの、労作時呼吸困難があり酸素ボンベを持参されるが、酸素に対する必要性を理解しておらず、酸素を外したり、ボンベが空のままで来所されることがあり酸素使用に関する管理が不十分であった。行動変容ステージ①無関心期、②関心期、③準備期、④実行期、⑤維持期に当てはめて酸素の必要性の説明、酸素を使用することでの体の変化、酸素の自己管理の推奨まで支援を行うことができた。

疾患に対して理解に欠ける方に対して本人、家族の生活背景などを考えながら自宅でも快適に過ごして頂けるように家族、スタッフとも連携を図りながら支援を続けていきたい。

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