令和2年8月 夕凪グループ勉強会

令和2年8月 夕凪グループ勉強会

令和2年8月21日(金)
講師:医療法人社団以和貴会 いわき病院 中村光夫 先生

「若年性認知症の理解」

今月は、認知症疾患医療センター共催でいわき病院の中村医師により若年性認知症について、また認知症の基本的な知識についてご講演をいただきました。

1.若年性認知症について

  • ・65歳未満での認知症の発症
  • ・有病率は10万人対し約51人 (香川県内 推計255人)
  • ・原因疾患が多様で(アルツハイマー病、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭葉変性症)などで、うつ病、発達障害との区別が難しい
  • ・認知機能障害の進行が速い
  • ・若くしての発病に伴い、経済的な問題が現れる
  • ・本人、家族の精神的影響が大きい
  • ・制度上、高齢者対象のデイサービス、デイケアになかなかなじめない
  • ・症状が多彩で最初に気づいた症状は物忘れが50%

2.若年性認知症の治療・ケアの問題点

  • ・確定診断に時間を要する、その間利用するサービス、社会資源が乏しい
  • ・仕事をしていても周囲の理解が得られず退職に追い込まれる
  • ・介護者家族の負担が大きい
  • ・サービスや体制の情報が少ない

3.若年性認知症支援コーディネーター事業

 若年性認知症の方の多くは、報酬、自信、役割、仲間、居場所、生きがい、などを必要としている。専門職が早い段階で支援することができれば問題点も少しずつ解消される。現在、いわき病院では本人・家族の居場所づくり、仲間作りに若年性認知症支援コーディネーター事業を通して行っており、情報発信や支援を今後も続けていく。

夕凪グループにおいても、認知症と診断されたご利用者様も多数ご利用いただいています。グループ内のデイサービスにも、認知症対応型のデイサービスもあります。今回の勉強会を通じて知識をつけることで、夕凪グループ全体としても認知症を患った利用者様に対し、適切かつ質の高いサービスが提供できると思います。

今後も様々な知識を蓄え、夕凪グループ全体のサービス向上に努めていきたいと思います。

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