2020.11.30
令和2年11月 夕凪グループ勉強会
令和2年11月 夕凪グループ勉強会
令和2年11月20日(金)
講師:株式会社幸楽苑 代表取締役 近江照博先生
「福祉施設で必要な防災対策」
今月は(公財)介護労働安定センター ケアサポート講習で株式会社幸楽苑の近江照博先生による「福祉施設での必要な防災対策」についての講演がありました。
- ①災害の種類については主に「自然災害・人為災害・特殊災害」の3つに分けられる。
- Ⅰ自然災害・・気象災害、地震、火山の噴火等
- Ⅱ人為障害・・都市災害、労働災害、交通事故、管理災害、環境災害等
- Ⅲ特殊災害・・化学災害、生物災害、放射性物質災害、核災害、爆発災害等
- ②災害時は発生から応急期・復旧期・復興期と時系列で生活を立て直していく為の4つの段階がある。
- Ⅰ第1の段階:失見当(災害発生~10時間程度)⇒災害時の衝撃からストレスを発症し、自分の身の回りの物事が客観的に判断をする事が難しくなる。
- Ⅱ第2の段階:被災地社会の成立(災害発生後10時間~100時間程度)⇒被害の全体像を把握出来る様になり、災害の詳細な事実を実感ずる。
- Ⅲ第3の段階:災害ユートピア(災害発生後100時間~1000時間程度)⇒新しい環境の中でお互いルールを作り、共存をする様になる。
- Ⅳ第4の段階:現実への帰還(災害発生後1000時間以降)⇒ライフラインの回復・被災地の市民としての新たな日常生活に戻る様になる。
- ③災害・防災対策を進める上で大切な事は以下の4つである。
- Ⅰ時間・時期に応じた適切な対応と支援
- Ⅱ介護予防・自立支援
- Ⅲ人間の尊重
- Ⅳ連携と協働
- ①災害に強い事業所は災害用の備蓄や非常時のマニュアルが徹底している。
また、地域住民や地域包括支援の中での協力体制が出来ている。 - ②マニュアル(災害用マニュアルや個別利用者ごとの情報マニュアルの作成等)を書面化し他職種で共有出来る様にしている。
- ③地域社会(地域包括支援)との連携体制を持っている。
*今回の講演では以上の内容(主に災害の内容について)の話があり、その後は福祉施設でのリスクマネジメントについての話がありました。
以上の内容は福祉施設での対応についての話ではあったが、個々で出来る事は実践していく事も重要であると講師からは話がありました。
夕凪グループとしてはマニュアル作成(事業所ごと)や定期的な避難訓練または感染症予防対策などを徹底しています。また、施設周りの清掃等を通して地域の方とも交流を図り施設の周知をしています。
今後も職員一人一人が常に非常時に行動が出来る様にマニュアルを徹底し行動が出来る様にしていきたいと思います。