令和3年2月 夕凪グループ勉強会

令和3年夕凪グループ勉強会
~夕凪倶楽部、プチ夕凪~

1A氏との関わりから学んだ事

2021219
夕凪倶楽部 平尾 翔汰朗

A氏との関わりを通じてQOL向上とモチベーションの継続について学んだ事例を報告。

生活機能と身体機能の維持・向上を目的に下肢機能向上訓練と上肢の可動域訓練を実施。機能訓練やパワーリハビリ・物理療法に意欲的に取り組むが、動作の痛みや可動域制限等の問題がみられた。声かけ等のコミュニケーションを行い、モチベーションの継続を図ることでA氏は意欲が低下することなく訓練に取り組まれ、可動域向上等の身体機能の再獲得につなげることができた。

今回のA氏との関わりを通じて2つの事を学んだ。一つ目は訓練中にみられた痛みや可動域制限は問題因子として捉え、その因子を取り除くことで利用者様自身のQOL向上が可能になってくる事。2つ目は利用者様のモチベーションを継続させるためには周辺環境だけではなく、利用者様の性格等も理解したうえで日頃のコミュニケーションから継続させるための情報を収集することも大切である。モチベーションを継続させることで機能訓練への意欲が増し、身体機能の向上を見込むことができる事である。

学んだ2つの事を業務に活かしていき、利用者様一人ひとりに対して親身に寄り添いより質の高いサービスを提供していきたい。


2.プチ夕凪(認知症対応型通所介護)での若年性アルツハイマー病利用者支援

プチ夕凪 渡辺 康毅

若年性アルツハイマー病と診断されたA氏への支援を行った事例を報告。

以前通われた通所介護職員からの聞き取りや家族様へのアンケートを取り多角的な視点から支援の方向性をプチ夕凪の職員で話し合い、計画書をもとに支援を開始した。洗濯物干し、食器洗いをご自身の役割として取り組むようになり、職員や利用者様とのコミュニケーションも良好となっていった。また、A氏には看護師として働いていたエピソードが多くあり、A氏の誇りや自信がうかがえた。そのことをサービス提供のヒントとして取り入れ、職員と共に利用者様への声かけ介助を行っていただいた。

A氏はご利用から徐々に感情失禁や帰宅願望は無くなった。A氏にとって、認知症対応型通所介護は他者と他愛のない話をするコミュニティーの場でもあり、看護師として働いてきた自信と尊厳を保つ場であると考える。A氏との会話の中には誇りと自信があり、それを理解する必要がある。そのためには、できる限りの聞き取りを行い、「ここにいてもいいんだ」と思える居場所を作ることが大切だと考える。

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