令和3年8月 夕凪グループ勉強会

令和3年8月 夕凪グループ勉強会

令和3年8月20日(金)
香川県歯科衛生士会会長 木戸 みどり氏

~お口の不思議 歯(し)って介護~

夕凪グループ勉強会にて口腔衛生、口腔ケアについて学びました。ケアのポイントや口の働きなど学んだ事を紹介します。

  1. 鼻呼吸をしましょう

22℃の空気を吸うとします。気管を通る際に口呼吸では28℃までしか上がりませんが、鼻呼吸だと鼻の毛細血管の働きで33℃まで上がります。新型コロナウイルス感染が流行しているのでウイルス退治の観点からも鼻呼吸をしましょう。

 2.口腔ケアでウイルス退治

 口の中にウイルスが入るとレセプターと呼ばれる鍵穴のような所に鍵が入るようにくっついて感染します。口や舌を綺麗にすると罹患が減ります。

 3.2ℓ⇒800㏄

 成人の唾液量は1.5ℓ~2ℓ、高齢者は700㏄~800㏄に減少すると言われています。唾液には消化、潤滑、溶解、中和、洗浄、抗菌、保護、再石灰化作用があります。高齢になるほど唾液量が減るので口腔ケアの重要度が増します。また、しっかり噛んで頬やあご舌をマッサージして唾液を分泌することを意識しましょう。

 4.人は口からダメになる、人は口から再生する

 義歯の管理不足、安静など口腔環境が悪化すると口元はたるみ、舌も歯も動かなくなります。そうすると体力低下、廃用が進んでしまいます。

一方、口腔環境が良くなると食事量が上がり、体力が付きます。唇や口腔周囲筋のストレッチ、唾液の分泌を促すことで口は再生します。

5・正しく歯を磨くために

  • 1か月に1回は歯ブラシを交換しましょう。毛先が開いていなくても洗う力は低下してしいます
  • 入れ歯の手入れはお湯や歯磨き粉は使わない

⇒よく洗える気がしますが、入れ歯はプラスチックなのでお湯を使うと変形する恐れがあります。また、歯磨き粉の研磨剤で傷ついてしまいます。傷は細菌が溜まる温床になるので気をつけましょう。

口は体の入り口であり出口にもなります。歯ブラシや義歯を大切にしないと逆に不潔な物を口にすることにつながります。今回、木戸先生は口を潤すジェルやさまざまなブラシ、便利グッズを紹介してくださいました。

夕凪グループには歯科衛生士や言語聴覚士がケア、訓練にあたっています。より利用者様個人に適したケアの提供に役立ててまいります。

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