令和4年5月 夕凪グループ勉強会

令和4年5月夕凪グループ勉強会

令和4年5月20日(金)
講師:ALSOK綜合警備保障株式会社
上野 章 先生
森 憲寿 先生

救急救命・AED使用方法について

 令和4年5月の勉強会では、ALSOK綜合警備保障株式会社の上野章先生と森憲寿先生をお招きし、AEDを使用した心肺蘇生法について実技を交えながら学びました。

AEDの使用した心肺蘇生法の手順

  • 倒れている人の意識・呼吸の有無を確認する。

 肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか?」等の声掛けを行い、2~3回呼びかけ、反応の有無を確認する。片方ではなく、両肩をたたくと刺激が入りやすいとの事。

呼吸の確認は、腹部~胸部に手をあて、8秒程胸部のふくらみが無いかを確認する。

  • 大声で協力を求める。

  「人が倒れています!来てください!」と大声で人を呼び集め、その後特定の人物を指しながら「あなたは119番通報をしてください。」「あなたはAEDを持ってきてください。」と指示を出す。この際「誰か~〇〇してください」と不特定に指示を出してしまうと周囲の人は行動に移りづらくなってしまう為、必ず個人を指定し、具体的な指示を出すようにすること。

  • 胸骨圧迫を行う。

 乳首と乳首の真ん中に掌を置き、1分間に100~120回のリズムで5cm程の深さで胸骨圧迫を行う。人口呼吸に関しては、現在のガイドラインでは感染症対策の為行わなくても良い事になっている。

  • AEDが到着したら電源をいれる。

 音声メッセージが再生されるので、その案内に従い、準備を行う。

 

  • 電極パッドを貼る。

右胸と左脇腹にパッドを貼る。この際、ネックレスなど金属の物は必ず除去し、体毛が濃い場合は付属のテープで除毛する。また、ペースメーカーがある場合はその埋めこみ部を避けるようにする。

6.電気ショックが必要かを機械が判断する。必要であれば電気ショックを行う。

電気ショックが必要かを機械が解析を行い、必要であればボタンを押すよう指示が出る。

  電気ショックを行う場合、周囲に患者から離れるよう指示を出し、誰も患者にふれていないことを確認した後ボタンを押す。

  • パッドを貼ったまま胸骨圧迫を再開する。

  電気ショックを行った後、何らかの応答や意味のある仕草がみられる、もしくは救急隊員に引き継ぐまでは胸骨圧迫を続ける。

  • 救急隊員に情報を伝える。

  患者が倒れた状況・容体等救急隊員に情報を引き継ぐ。

上記の内容を、実演を踏まえ教えていただいた後、新入社員を中心に実技演習を行わせて頂きました。

心停止した場合、1分以内に救命処置を行った場合の生存率は95%と高確率ですが、5分間何も行わなかった場合では25%にまで低下すると言われています。その為速な対応が必要です。何らかの形でAEDの講習を受けたことがあるという方は多いと思いますが、AEDの使用に慣れているという方は少ないかと思います。「以前教えてもらったから大丈夫。」ではなく、定期的に講習を受け、練習を重ねることでとっさの対応が可能となるものと思います。繰り返し復習を行いながら、緊急時にも対応できるよう備えていきたいと思います。

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