令和4年12月 夕凪グループ勉強会

令和4年12月夕凪グループ勉強会
「たばこの害・受動喫煙について~禁煙促進~」

令和4年12月16日(金)
講師:香川県予防医学協会、禁煙学会理事
森田 順二 先生

令和4年12月の勉強会では、受動喫煙を中心としたタバコの害と禁煙促進に関して学んだ。

講義に先立って高松市健康福祉局の方から高松市健康都市推進ビジョンについて学んだ。高松市健康都市推進ビジョンとは生活習慣の改善や生活習慣病の発症予防と重症化予防を徹底し、ライフステージに応じた健康づくりの促進を図り「健康寿命の延伸」と「生活の質の向上」を達成することで「すべての市民が共に支えあい、健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現」を目指すことである。
その目標を達成するために4つの方策と13の分野を設定されており4つの方策は
「生活習慣の改善」
「生活習慣病の発症予防と重症化の予防の徹底」
「ライフステージに応じた健康づくりの推進」
「健康を支え、守るための社会環境の整備」
があり、今回は「生活習慣の改善」の中の1分野である喫煙が今回の講義にあたるとのこと。

【受動喫煙】
受動喫煙は、喫煙者の周りにいる人だけに起こるものだけでなく、喫煙者本人やその周りにいた人・物に付着したニオイや粒子などから更に、他者に3次的に受動喫煙が起こるものもある。

【PM2.5】
PM2.5のPMは大気中に飛んでいる微小物質のことで2.5というのは2.5㎛以下という意味であり、2.5㎛以下の超微小物質が宙を舞っている状態である。
隣国からくる黄砂や花粉などが原因の自然現象が多く知られているが、タバコの煙もこのPM2.5に含まれている。

【子供への健康被害】
子供への健康被害では小児喘息の原因として知られていたが、中耳疾患にも喫煙との因果関係が示唆されている。

【加熱式タバコ】
加熱式タバコ関して、一般的に安全なイメージであるが、ニコチンや発がん性物質が含まれている事に変わりはなく、ニコチンに関しては普通のタバコよりも影響は強く出る。

【COPD(慢性閉塞性肺疾患)】
COPDとは肺の機能が低下し、呼吸困難を招く病気の事、中高年層に多く最近では死者も増えている。COPDには2つのタイプがあり、空気の通り道である気管支に炎症を起こし気管支が狭くなる「気道病変タイプ(従来の慢性気管支炎)」と、気管支の先端にあり酸素を取り込む細胞が炎症によって壊れて膨れてしまう「気腫タイプ(従来の肺気腫)」がある。
ちょっとした動作で息切れしたり、咳や痰が毎日続いたり、というような症状がゆっくりと進行していく為、老化による機能低下と見過ごされてしまう事もある。
COPDの発症の主な原因は空気中の有害物質を吸い込む事であり、中でも最大の原因である喫煙は発症の80~90%を占めている。喫煙者の約20%がこの病気にかかるというデータもあり、特に10年以上喫煙している人、1日に何十本も吸うなどのヘビースモーカーの人はリスクが高くなる傾向にある。

【所感】
今回の講習で改めて喫煙の危険性はもちろん非喫煙者への健康被害も詳しく知ることが出来ました。今後は社会全体の健康促進のためにもまずは従業員や利用者様へたばこの害や禁煙についての啓発活動を続けていきたいと思います。

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