令和5年2月 夕凪グループ勉強会

令和5年2月夕凪グループ勉強会
「認知症の人とのコミュニケーションを考える」

令和5年2月17日(金)
講師:いわき病院認知症疾患医療センター
中村 光夫先生

令和5年2月の勉強会では、認知症の方との関わりについて学んだ。

【認知症とは】
認知症とは、神経細胞の機能障害・細胞死により直接起こる症状であり、以下の一つ以上の認知領域が障害され、日常生活に支障をきたした状態である。
①学習と記憶 ②言語 ③知覚―運動 ④遂行機能 ⑤複雑性注意 ⑥社会的認知

この度の勉強会では特に、コミュニケーション能力を重点的に学ぶことが出来た。

【コミュニケーションの工夫】
認知症の方とのコミュニケーションでは以下の様に工夫すると良いとされている。

・学習と記憶  →繰り返し伝える、言葉を言い換える、手がかりを用いる。
・言語     →ボディランゲージを用いる、質問の仕方を工夫する。
・知覚・運動  →補聴器を使う、低めのはっきりした声で話す。
・実行機能   →応答を急かさない、一度に多くの事をたずねない。
・複雑性注意  →視線を合わせる、視覚的・聴覚的刺激の少ない環境をつくる。
・社会的認知  →笑顔で話す、比喩の使用を控える。

上記の様に工夫をしながら、ユマニチュードのスキルを活用し、認知症の人の生活歴を把握した上で、コミュニケーションを図り、信頼関係を築くことが望まれる。

【ユマニチュードとは】
・「人間らしさを取り戻す」という意味のフランス語
・「見る」、「話す」、「触れる」、「立つ」
  →4つの柱を使って働きかける。
「見る」 →・同じ目の高さから ・正面から ・近くから長く
「話す」 →・歌うように ・ポジティブな言葉で ・途切れなく
「触れる」→・広い面積で ・包み込むように ・ゆっくりなでるように

【まとめ】
今回、勉強会にて認知症の方との関わり方を学びました。認知症にはアルツハイマー型・レビー小体型等の種類があり、症状の出かたも人それぞれ違っています。
認知症の方とのコミュニケーションはその人が過ごされてきた生活背景や、長くされていた趣味活動の部分を理解し寄り添っていくことが大切になると感じました。

また、デイ―サービスで過ごされている方の中にも認知症の影響によりコミュニケーションが上手に取る事の出来ない方もいらっしゃいます。発語もうまく出来ずに悩んでいる方もいます。今後はユマニチュードのスキルを活用し、相手の立場に寄り添う形でサービス提供し、認知症を患っている方やそのご家族様も安心して頂けるよう認知症という病に向き合っていきます。

夕凪グループ一覧

PAGE TOP