2021.02.02
続・ADLについて
皆様こんにちは!ステップ夕凪の野中です。
本日は「出来るADL」と「しているADL」に関してのお話をさせていただきます。
そもそも「出来るADL」と「しているADL」って何?と思われるかもしれませんが。
簡単に言いますと読んで字のごとく、前者が「ADLを実施する能力」後者が「実際のADLの実施状況」を見るものとなっております。
ちなみに、前回の私のブログ内容でBIと言う評価尺度を掲載させて頂きましたが、BIは「出来るADL」の評価となっております。そして勿論「しているADL」にも評価尺度があります。それが以下のFIMというものです。
さて、これらの視点からADLを評価すると、この2つの評価結果の間にはもれなくギャップが生じます。
「機能訓練中は出来るけど普段はしていない」「通所先なら出来たのに自宅では出来ない。」といった場面に覚えはないでしょうか?
これこそが「出来るADL」と「しているADL」のギャップです。
では、このようなギャップが生じる原因としてどの様な事が考えられるでしょうか?
例えば環境の違いや、介助者の介助力・介助方法の問題、介助者の抱える不安等精神的な問題、御本人様の意欲の問題等個々人により様々です。
こういった原因を探る事も個別機能訓練計画書の作成・修正時の目安になります。
特にご家庭での生活の様子や介助状況を把握するためには、ご家族様からのご意見が必要不可欠となります。
ですので、どんな小さな事でも構いません、普段の生活で気になっている事や、介助の際に大変だと感じている事等、担当者会議や日々御手帳・お手紙等を通じて我々にお知らせ下さい。それが機能訓練だけでなく、ご家族様を含めた生活全体の支援にも繋がります。
それでは、よりよい支援を提供できるよう日々精進していきますので!よろしくお願いします!