2021.03.27
土筆(つくし)と回想法
こんにちは!ステップ夕凪の平尾です。
暖かな気候が続き、デイルーム内も春らしくイメージチェンジを図ろうと思い、土筆(つくし)の鉢植えを作ってみました!
ご利用者様にも大変好評で、
「卵とじが美味しいな」「子どもの頃によく採りに行った」「わたし、食べたことないわぁ」等々、反応も様々でした。
こういった、自分の過去のことを話すことで精神を安定させ、認知機能の改善を図る心理療法を総称して『回想法』と言います。
特にこれ!といったを特別なものも必要ありません。対象となる方が若い頃に馴染みのある物(写真や今回なら土筆などの植物など)を用意して、その思い出話やエピソードをみんなで語り合う・・・これが脳の刺激になるのです!
『昔のこと(長期記銘力)はよく覚えている』という、認知症の特性を生かした比較的導入しやすい精神療法ですね!
思い出したことを他の方と語り合う、という『共有体験』も脳にとっては、とってもとっても刺激になります。『自分の話を聞いてもらえる』『他の方たちと過去を共有できる』といった満足感や自己肯定感を持つことも、認知症の方にとっては貴重な体験になるのです。同じ話題を共有することで、ご利用者様の間での絆を感じ、不安感や孤独感の解消にも繋がります。
今後も、季節の折に触れ、ステップ夕凪ではこういった回想法もどんどん導入していこうと思っております!
・・・余談ですが、土筆は讃岐弁で『ほしこ』と言うそうです☆また1つ賢くなりました!