園芸療法について

こんにちは。ステップの平尾(姉)です!

6月に入って一気に湿度と温度が急上昇して、人間にとっては厳しい季節になってきましたが、夏の植物たちにとっては成長期真っ只中です‼

 

今回は、夕凪グループ内でもあちらこちらで見られるプランターや植栽についてお話したいと思います。

作業療法ではよく取り入れられることが多いのですが、

植物を育てることによって身体・精神・知能・社会的に良い効果をもたらしたり、損なわれた機能を回復する事を目的とした活動を『園芸療法』と言います。

園芸療法によって得られる効果は様々で、

土の香りや草花の色彩、野菜の匂いや質感、四季を感じながらの回想法など、五感を使った体験が簡単に取り入れられる活動として、最近では広く一般的に認知されるようになってきました。

また、対象となる疾患も多岐にわたり、精神障害・身体障碍・知的障害・加齢に伴う日常生活に困難をきたす方などなど、、、

あらゆる場面で、施設・病院・在宅などで行われています。

『園芸』と一言で言っても、作業は様々で、大まかには歩く・しゃがむ・かがむ・立ち上がる・運搬する等、身体の至る所の機能を使用し、

また、耕す・掘る・植える・種をまく・草を取る・収穫する・作物を洗う・・・など数多くの作業工程を必要とする為、

身体面においては筋力やバランス、持久力の向上、精神面においては、達成感や満足感、気分転換、思考力・想像力の向上、記憶力(特に認知症の方にとっては昔の思い出など)あらゆる効果が期待できる活動です。

また、導入も比較的簡単で、特に資格も必要ありません。100円ショップで鉢・土・種など準備しても500円程度からなので、リーズナブルですね。

ちなみに、現在100円ショップで購入した朝顔と秋桜が成長中です。朝顔は小学校の夏休み以来育ててないので、どうなるのか楽しみですね!

 

ステップ夕凪では、作用療法士・理学療法士を中心に心身の機能を評価し、ご利用者様に合わせて園芸の活動を細分化し、参加して頂いております。

例えば、ご自宅で歩いて庭木に水やりをされる方には、実際にウッドデッキにて歩行訓練を兼ねて水やりをして頂いたり、昔農作業をされていたご利用者様には、摘果や植え替えのアドバイスを頂いたり、

車椅子でも作業しやすい高さに鉢植えをレイアウトして作業して頂いたり・・・等々、実際のご自宅での活動に合わせて訓練を取り入れつつ、園芸療法を行っております。

 

現在では、促したり、声かけを行わなくても、ご利用者様自身でウッドデッキの植物や野菜の様子を見に行かれることも増えており、来所される楽しみの一つになっているように感じております。

現在は、トマトやきゅうり、ゴーヤなどの夏野菜と共に、朝顔や秋桜など夏から秋にかけての植物を中心にお世話をしております。

今後は、この野菜をどう生かそうか、平尾(弟)とともに画策しておりますので、この続編に乞うご期待‼

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