やる事いっぱい?二重課題

皆さまこんにちは!クッキング夕凪の野中です。

今日はデュアルタスク(二重課題)についてお話ししようかと思います。

デュアルタスクと言うと小難しくきこえますが、「ながら動作」の事です。こちらの方がイメージしやすいですね。

 

さて、皆様は「ながら動作」と聞くと、何を思い浮かべますか?

最近では「ながら運転」とか「歩きスマホ」とかマイナスなイメージが多いのではと思います。

ですが、この「ながら動作」は日常の生活ありとあらゆる場面で無意識に行っているものです。

「障害物を目で確認しながらそれをよけて歩く。」

「物を持ちながら歩く。」

「本を読みながら音楽を聴く。」

「電話しながらメモを取る」

等細かい物を挙げだしたらキリがないほどです。

 

そしてもちろん調理動作にも「ながら動作」は多く含まれております。

「時間を気にしながら炒め物をする」

「煮物をしながら並行して洗い物をする」

「鼻歌を歌いながら調理をおこなう」

「立作業で調理場を行ったり来たりする」

等、調理動作だけでもキリがありません。

※スタッフと談笑しながら作業中。

しかしながら、この「ながら動作」ですが、加齢と共にその能力が少しずつ低下してきてしまいます。

その結果、料理を焦がしてしまったり、火の消し忘れによる火災事故が起きたりもします。

歩行場面では「障害物に気づかず躓く」「障害物に気づいてもすぐに対応できない」等から転倒のリスクにもつながります。

原因としては記憶力の低下や注意機能(多くの事に気を向ける能力等)の低下等があげられます。

そして、この機能低下から、ながら動作を行う機会が少なくなり、更なる能力の低下を招くという負の連鎖に陥ってしまう恐れもあります。

事故を避けるため「活動」「参加」を遠ざけるのではなく、周囲の助けを得ながら「活動」「参加」を無理なく継続していく事が能力維持するうえで大切なことです。

 

今回取り上げた「ながら動作」もそうですが、ADL(日常生活動作)IADL(仕事・家事等の動作)を構成する根本的な要素は共通しています。

調理活動も立派な転倒予防訓練・心身機能維持に繋がります。

 

ちなみにですが、ながら動作の訓練として「コグニサイズ」というものもあります。

足踏みしながら手拍子をしたり、散歩をしながらしりとりをしたり等、簡単に始められるものも多いです。

朝の健康体操時に簡単にではありますがこっそり織り交ぜ、実施しております。

興味のある方は是非、お気軽にお問い合わせください。

 

それでは!スタッフ一同笑顔でお待ちしております!

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