2025.01.09
機能訓練便り vol.9 冬場の注意点⛄
皆さんこんにちは!
寒い日が続いていますね
寒くなると「心筋梗塞」や「脳卒中」という病気のリスクが高まることをご存知でしょうか?
今回は、心筋梗塞や脳卒中が冬場に起きやすい理由や対策についてお話しします。
①心筋梗塞や脳卒中はどんな病気???
心筋梗塞や脳卒中は、血管に障害が起きて脳や心臓の組織が死んでしまう病気です。
「心筋梗塞」
心筋梗塞とは、
心臓の筋肉に血液(酸素・栄養)を送る血管の動脈硬化(血管が硬くなった状態)が進んだり、
動脈が詰まって心臓の筋肉に血液がいかなくなった
結果、心臓の組織が死んでしまった状態を心筋梗塞といいます。
「脳卒中」
脳卒中とは脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の総称のこと。
・脳の血管が詰まる「脳梗塞」
・脳の細い血管が裂けて脳の組織の中に血腫(血の固まり)をつくる「脳出血」
・脳の動脈瘤が裂けて脳の表面に出血する「くも膜下出血」
脳卒中は寝たきりになる原因の第1位といわれています!
②なぜ、心筋梗塞や脳卒中は冬に多いのでしょうか?
みなさん冬の寒い日に半袖で外に出たと想像してみてください・・・
身体の反応はどうなるでしょう?
写真のように身体を縮こめ、鳥肌が立ってますよね。血管も同じです。
私たちの身体は寒くなると血管を収縮させて体温が低くならないように自動調整しています。
血管の空気に触れる表面積を小さくするために細く収縮するのです。
その狭くなった血管に血液を送り出そうとするには、圧力を高めないといけません。
心臓はより血圧を高めます。
皆さんの血管は大丈夫ですか?急激な血圧上昇に耐えられる頑丈な血管ですか?
自分で聞いておきながら怖いです・・・
冬は暖かい室内から寒い屋外へ移動する際に血管の収縮を伴う急激な血圧の上昇がみられます。
これが「ヒートショック」です。
血圧の急上昇が心筋梗塞や脳卒中を引き起こすといわれています。
③冬場の対策
1 血圧を測る
自分の血圧を把握しておきましょう 日々の血圧変動を知ることが大事です。
2 禁煙
喫煙者は非喫煙者に比べ、心筋梗塞は約2倍、脳梗塞は2.7倍、脳出血は10倍になりやすいといわれています。
夕凪グループ職員もほとんどが禁煙者。すばらしい
3 節酒
大量のアルコール摂取は血管が収縮し、血圧をあげてしまいます。それ以外にも不整脈、夜間睡眠時無呼吸症などを引き起こすと言われています。週2-3回に減らすなど節酒を心がけてみてください。
休肝日を作りなさい! そう自分に言い聞かせます(*´Д`)
4 食事
和食、魚、野菜、大豆製品は血圧を下げる作用があります。また、減塩も効果的。日本高血圧学会では1日6g未満の食塩摂取量が望ましいと考えられているため、できるだけこの値を意識して気をつけてみてください。
正直むずかしいというのが本音ですね・・・
夕凪グループには管理栄養士が在籍していますのでご相談ください
5 運動
適度な運動は血圧を下げる働きがあります。ただし、急激に力を入れるような運動は逆に血圧をあげてしまいます。
オススメは、ウォーキング・水中ウォーキングなど、酸素を取り入れながら行う有酸素運動です。
歩きながら会話できるくらいのスピードで1日30分以上、週4-5回行うのが理想的。
大切なのは自分のストレスが大きくならない範囲で習慣化すること。
わかっていてもできないのが毎日の運動・・・
機能訓練指導員にご相談ください
6 急激な寒暖差を避ける
前述した「ヒートショック」つまり、急激な温度上昇に伴う血圧の変動を可能な限り軽減させることが予防・対策につながります!
- 暖かい所から寒い所に行くときは、防寒対策を心がけて上着を羽織りましょう。
- 脱衣所は暖めておきましょう。入浴する際は手や足など心臓より遠い場所から、かけ湯をして体を温めてから浴槽に入るようにしましょう。
- 熱すぎるお風呂は避け、ぬるめのお湯(38度から40度程度)にゆっくりつかるようにしましょう。
まとめ
今回は、冬に生じることが多いといわれる「心筋梗塞」と「脳卒中」について、冬場に起こりやすい理由、対策などをご紹介しました。一つでも気になる点がある方は、明日から生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?健康寿命を延ばし楽しく生活できる手助けに夕凪グループはなりたいと思います。
いつでもご相談ください! 機能訓練指導員 黒川
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