2025.12.15
機能訓練便り vol.17 冬でも楽しく活動を
こんにちは!作業療法士の石黒です。
12月に入り、気温がぐっと下がってきましたね。
寒くなると外出の機会が減り、気づかないうちに活動量が下がりやすくなりますよね。。。。
例として、冬になるとこんな変化が起こりやすくなります⛄️
- 寒くて体を動かしたくない
- 外に出るのが億劫になる
- 厚着になり着替えがしたくなくなる
- 日照時間短縮により気分が低下
- こたつ・暖房に頼って座位時間が増加
これらは身体機能と認知機能に影響しやすく、活動量の低下は 筋力低下・意欲低下・気分の落ち込み・認知機能の低下 につながってしまいます。冬は、特に高齢者にとってはリスクの高い季節なのです。
そこで今回は、実際にデイサービス夕凪でも行っている“冬でも楽しく続けられる活動” をご紹介します。
① クリスマス飾り作り・工作
折り紙・毛糸・画用紙を使ってクリスマスやお正月の飾り作りなどを行っています。
指先を使う活動は前頭前野の働きを活性化し、認知症予防に効果的ですし、手指巧緻動作・計画性・想像力・達成感向上にも繋がります。
② 季節にちなんだ書字・レクリエーション活動
季節性があり、会話をしながら楽しく頭を使える活動になります。これからの季節、例えば年賀状などの作成もとてもよい作業ですね!
文字を書くことは手指と脳を同時に使うため、非常に良い刺激です。注意集中・記憶想起・役割の再獲得などに繋がります。
③冬でもできる軽運動
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室内ウォーキング
ねらい:心肺機能の維持
ポイント:廊下や部屋の中を使って安全に行う -
タオル体操
ねらい:上肢・体幹の筋力強化
ポイント:呼吸に合わせてゆっくり動かす -
椅子立ち座り訓練
ねらい:下肢筋力・生活動作の維持
ポイント:転倒に注意し、椅子は安定したものを使用
こういった簡単なことから取り組むことで、運動の習慣化が図れ、活動性や意欲の向上に繋がります!
活動量の落ちやすい冬ですが、その対策として 「意味のある活動(作業)」×「楽しみ」×「体を動かす機会」 を組み合わせることが大切です。
これからも、作業療法士として、季節に合わせた工夫をしながら、無理なく・楽しく・続けられる活動を提案していきたいと思います。
その他、介護の事、機能訓練の事などなんでもご相談下さい!
問い合わせ先 デイサービス夕凪 TEL 087-866-7626