歩行器とシルバーカーの違い
夕凪Japanの三木です。
年齢を重ねると、どうしても
- 疲れやすくなる
- 足腰が痛くなる
- ふらつき、つまずきが増える
といった悩みが多くなると言われていますが、これらの悩みを解決してくれるものの一つに「歩行補助具」 があります。
歩行補助具とは、杖や歩行器・シルバーカーなどを指し、歩く時に使用される道具のことです。
そこで今回は、「シルバーカー」と「歩行器」の違いや特徴についてみていきたいと思います。
歩行補助具には、大きく分けて3つの役割があります。
- 安全に歩く補助をする
- 足腰の負担を軽減する
- 歩ける距離を延ばす
歩行器・シルバーカーは、杖と比較すると両手で身体を支えられるので、歩行時の安定性が高いことが特徴です。
荷物入れのかごがついているタイプが多く、買い物をするときにも非常に便利です。
また、折り畳みのできる休憩用のイスが付いたタイプもあるので、疲れやすい方にも安心して利用できます。
ただし、デメリットとして、どちらも大きな作りになっているので、バスや電車をよく利用する方、狭い道や人通りが多い場所を頻繁に歩く方には使いにくい場合があります。
歩行器・シルバーカーの違い
次に、歩行器とシルバーカー、どこが違うかを比較していきます。
一般財団法人 製品安全協会による歩行器とシルバーカーの定義があります。
・歩行器の定義・・・歩行が自立できない方が身体を預けて使用するもの
・シルバーカーの定義・・・歩行が自立している人が荷物などを運搬する際に 使用するもの
また、それぞれハンドルの形を見ると、簡単に見分けることができます。
歩行器は、ハンドルが「コの字型」となっており、身体を囲むような形となっています。身体を支えやすく、体重をかけても安定する構造となっているものがほとんどです。
一方、シルバーカーはハンドルが「バー型」となっています。
構造上、歩行器と比べると身体を支えにくく、体重をかけすぎると前輪が浮いて不安定になる可能性があります。
シルバーカーはあまり体重をかけられない構造になっているため、十分に身体を支持することは期待できません。
一方、歩行器は身体を支える力があり、
- 股関節
- 膝関節
- 腰
に痛みがある人が使うと、歩行時の痛みが軽減できる可能性があります。
また、腰を伸ばしにくい方でも歩行器を支えにして良い姿勢で歩けるようになる可能性があります。
シルバーカーは介護保険が使えないので、もし利用する場合は全額実費で購入するしかありません。
一方、歩行器は介護保険を使えるので、福祉用具貸与でレンタルすれば、自己負担額が1割〜3割で利用することができます。
もし自身や身の回りの方が歩行補助具の導入を検討しているなら、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員に相談してみてはいかがでしょうか。
ぜひ福祉用具を有効に活用してください。
歩行器 シルバーカー