腸腰筋について

機能筋連指導員の山崎です。

今日は腸腰筋という筋肉についてお話させていただきますね。まず腸腰筋とは、背骨の腰の辺りから始まる大腰筋と、骨盤の内側の上部から始まる腸骨筋が組み合わさったもので骨盤を通り抜けて太ももの内側についていて以下の働きがあると言われています。

・腰をS字状にキープする

・腿や膝を持ち上げる動きを行う

・立ち姿勢を保つ際に、重力に抗う抗重力筋として働く

その腸腰筋が筋力低下や筋緊張亢進などにより正常な収縮ができなくなると

・股関節の運動軸が安定しない

・効率的な運動が行えない

・鼠径部や腰部の痛み

等を誘発させてしまいます。

作用に腰のS字をキープする作用がありますが、その機能が低下すると骨盤が後傾しイラストのような姿勢になります。

骨盤後傾姿勢は、高齢者では多い姿勢ですが疼痛を誘発する要因となります。

腸腰筋は股関節を屈曲させる筋肉でもあるのでそれが上手く使用できない状況だと、それ以外の股関節の安定や股関節の屈曲に働く筋肉が常に緊張してしまい過度に身体を動かした覚えもないのに太腿や臀部が痛むという状態を作ってしまいます。

鍛えるメリット

・重心が安定し体の歪みも矯正され、正しい姿勢を保ちやすくなる

・骨盤と背骨の位置が正しい位置へと戻り腰への負担を減らせられる

・骨盤と背骨周囲の筋肉の緊張状態が解け腰痛の予防や改善につながる

などなどたくさんあります。

腸腰筋への運動刺激は腸の蠕動運動を賦活させるためにスムーズな排泄を行う上でも大変有用ではないか思います。

 

今回は腸腰筋にスポットを当ててお話させて頂きましたが、勿論腸腰筋以外の筋肉も大切で各々固有の働きがあったり同じ作用のものと協同して働いたり反対の作用を持つものと拮抗したり様々な動きをします。

ですので利用者様全員に同じ訓練を行うのではなく、個々の体の状態に合わせて訓練やストレッチをさせていただきより日常を快適に送るお手伝いをさせて頂きたいと考えております。見学等のお問い合わせは岡田までお願いします。TEL087-866-7300

 

 

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