1年間で1万7636人。
1万7636人
何の人数だと思いますか?
答えは…
全国の警察に2021年に届け出があった、認知症を原因とする行方不明者の数です。
警察庁が6月23日に発表しており、ニュースや新聞等、メディアに取り上げられていましたね。
統計を取り始めてから9年連続の増加となり、過去最多だそうです。
警察や家族らが発見したのは1万6977人、
死亡した状態で見つかったのは450人、
届け出の取り下げなどが111人。
認知症の周辺症状である「徘徊」。
認知症の方の徘徊は、事故や怪我、今の季節では脱水症状や熱中症等、命の危険が伴います。
また徘徊は本人だけではなく、介護者の心身にも大きな負担がかかります。
認知症の方と家族様が徘徊に対して、少しでも安心できる対策はないでしょうか?
徘徊を予防することも大事ですが、徘徊自体に気付ける仕組みづくりも必要です。
例えば、
認知症徘徊感知機器を介護保険を利用しレンタルすることが可能です。
(原則として要介護2以上の方が対象です。)
認知症徘徊機器とは…
認知症である利用者が屋外に出てしまうことを防止する目的で、センサーを利用して感知し、家族等に知らせるものです。
ドアや玄関を通過したときに知らせてくれるもの、
ベッドから離れたときに知らせてくれるもの、
本人が携帯し、知らせてくれるもの等、様々な種類があります。
介護保険以外でも、「認知症等行方不明者高齢者家族支援サービス事業」という、
在宅の高齢者が認知症等により行方不明になった場合、人工衛星を利用して位置情報を検索するサービスに初期費用を負担しくれる制度もあります。
また、徘徊の対策には第三者の存在も重要となります。
お住いの地域の民生委員や自治会の役員、近所の方々には、あらかじめ徘徊の症状がある家族がいることを伝えておきましょう。
そうすると万が一の際にもすぐに見つかる可能性が高くなります。
徘徊者を家族だけで探すには限界があります。
家族だけで抱え込まず、多方面からの支援を受け、双方が安心して自宅での生活を送ることができたらと思います。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお尋ねください
その他、介護に関する点についてご相談等ありましたら、お声掛けくださいませ
居宅介護支援事業所 夕凪Japan
☎087-866-7623